本日(2006年11月30日)の午前中、おかげさまで『Windows VISTA』と『2007 Office system』の製品発表が無事に終了いたしまして、2007年1月30日から全世界でリリースを開始します。このような状況を受け、今日は、マイクロソフトがどのようなビジネストレンドを意識して両製品の設計に取り組んでいったのかということについてご説明したいと思います。
まず、近年のビジネス環境についてお話させていただきますと、ネットワークの拡大に伴い、企業や国境を越えたビジネスの協業が行われるようになり、また、PCの爆発的普及によってさまざまなドキュメントやデータがパソコンおよびサーバー内に蓄積され、その情報がインターネットを通じて簡単に拡散するようになりました。加えて、企業にはコンプライアンス等に留意した「透明性の高い組織」の構築が求められるようになってきており、さらには、めまぐるしく変化する環境変化に対応しながらコストダウンの実現も課せられています。しかも、そのうえでセキュリティの強化に努める必要にも迫られています。主にこのようなトレンドを意識しながら、マイクロソフトは使いやすい製品の開発に努めました。
ビジネスの利便性という観点から見ると、組織内でのデータの共有化が非常に重要になってきます。それを実現するためには、膨大な数の文書や電子メールから必要なものを即座に見つけられるようにすることが不可欠です。また、安全性を考えると、法令遵守のもとにネットワークを通じて情報を安全に収集し、価値あるデータを管理していく必要があり、さらに組織のさまざまなところに情報が行き渡るような仕組みを構築することも必要です。さらには、接続性においてもノートパソコンや携帯電話などのように、あらゆる場所から便利に接続できることが重要になると言えるでしょう。『Windows VISTA』には、こうした要件に応えるさまざまな機能が新たに付与されています。
例えば、「ハイブリッドスリープ機能」では、メモリとハードディスク両方にデータを保管することによって高い安全性を確保し、またスピーディーにスリープモードに移行できるようになっています。それだけでなく、スリープ状態から速やかに再起動することもできます。その他、「Windows Aero」をはじめとする新しい「ユーザー・エクスペリエンス」、高速な検索機能、USB メモリを使って パソコンのシステムメモリを拡張する機能「Windows ReadyBoost」、パソコン間でのリアルタイム共同作業機能(ミーティングスペース)など、パソコンを快適に使用するためのさまざまな機能を付与しました。
一方の『2007 Office system』は、昨今のビジネス環境の激変を受け、今回新たにシステムの定義を見直しました。具体的には、サーバーやオンラインサービスなどとの統合により、エンド・トゥ・エンドのソリューションを提供できるようにしています。例えば、「SharePoint Server2007」や「Exchange Server」「Office Live」「Office Online」などと「2007 Office system」を統合させることで、ビジネス・インテリジェンスからコラボレーション、企業内情報の検索、ワークフロー、イントラネットおよびエクストラネット・ポータルといった幅広い視点でのビジネス展開を可能にしました。
さらに世界中のお客様から寄せられた情報やご意見に基づき、ユーザーが簡単にOfficeアプリケーションを活用し、より良い結果をすばやく得られるような新しいユーザー・インターフェイス「リボン」を用意しています。また、「Word2007」ではフォント設定が本文中の文字にリアルタイムに展開されるようになっていますし、「Excel2007」ではグラフィック機能を強化し、データの可視化や簡易操作によるグラフ作成・集計の機能を付与しました。また、「PowerPoint2007」では「SharePoint Server 2007」のライブラリに接続してスライドを作成する機能を搭載し、業務の合理化・簡素化やコラボレーション、情報の可視化などをスムーズに行えるようにしています。
最近のマイクロソフトのテレビコマーシャルをご覧になったことがある方も多いと思いますが、弊社は「社員力を経営力に」というフレーズをキーワードに掲げています。これは、社員こそが技術革新を推進して企業に成功をもたらす最大の資産であるという考え方で、今回の『Windows Vista』および『2007 Office system』は、まさにこのコンセプトに基づいて設計されています。その結果、個々のビジネスパーソンの力を最大限に引き出すことができるソフトウェアを開発できたのではないかと自負しています。