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構造改革特区を活用し、通信制高校をネット高校に変える挑戦/日野 公三氏

2004年9月に「石川県美川特区アットマーク国際高等学校」を開校し、民間人校長となりました。この学校は、米国のインターネット高校の中でも伝統あるシアトルのアルジャーインディペンダンスハイスクールと提携し、ワシントン州の卒業単位が取得できるライセンス契約を結んでいます。 美川高校は広域通信課程で全国から生徒募集ができます。またキャリアデザインを重んじる総合学科は通信制の中では初めてです。特区の認可によりカリキュラムの弾力化が可能となり、教科書教育以外に多彩な特別講師を招いてのネット講演、インターンシップ等に力を入れています。セルフメイドカリキュラムも重視しています。またネットの活用により、通学しなければならない日数は規定の1/10の2日まで短縮可能となりました。既存の学校にはできなかった、幅広いニーズに応えられる学校運営を目指して、評価方法、提出物なども自由・多彩にし、企業や大学との連携も強化しています。
私は、1.生徒に自分が認められていると感じさせること 2.自己解決力を認識させること 3.自分が学習の主体であるとわからせることを教育の目的としています。ネット教育で何が出来るかを考え続けてきましたが、一番大事なのは教材やテクノロジーではなく、教える先生のヒューマンスキル、学習サポートスキルです。自分の将来の目的にあわせて学びたいことを自由に学べるようにしたいのです。また広域通信制のサテライトを充実させるため、地方によってはパソコン教室、予備校と協力し教室を借りるなどの方法を検討しています。
生徒にはプライベートコーチが決められ、直接ネットでやりとりします。コーチは生徒の状況を聴きだし、データベースに入れていきます。やがて信頼関係が生まれ、生徒は自分の素直な希望を言い出すようになります。これはアメリカのエデュケーショナルコーチのスキルに基づいた方法です。また各教科の専門の先生がいて、生徒はその部屋をノックしてアポイントメントをとる形をとっています。
現在アットマークラーニングという会社で学校経営をしていますが、できるだけ多くの方の意見を取り入れていきたいと考えています。学校法人は利益を出してはいけませんが、株式会社は利益を出し納税しなければならないので、そういった心構えも大切です。 今後もクライアントの生涯にかかわるような教育を目指してゆきたいと思っています。